2013/09/06 Category : 気になること 平岡公威(三島由紀夫) 8歳の詩 「冬の夜」 火鉢のそばで猫が眠つてゐる。 電灯が一室をすみからすみまでてらしてゐる。 けいおう病院から犬の吠えるのがよくきこえる。 おぢいさまが、 「けふはどうも寒くてならんわ」 とおつしやつた。 冬至の空はすみのやうにくろい。 今は七時だといふのにこんなにくらい。 弟が、 「こんなに暗らくつちやつまんないや」 といつた。 平岡公威(三島由紀夫) 8歳の詩 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword