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三島由紀夫の11歳の作文

「我が国旗」

徳川時代の末、波静かなる瀬戸内海、
或は江戸の隅田川など、あらゆる船の帆
には白地に朱の円がゑがかれて居た。
朝日を背にすれば、いよよ美しく、夕日
に照りはえ尊く見えた。それは鹿児島の
大大名、天下に聞えた
島津斉彬が外国の国旗と間違へぬ様にと
案出したもので、是が我が国旗、日の丸
の始まりである。
模様は至極簡単であるが、非常な威厳と
尊さがひらめいて居る。之ぞ日出づる国
の国旗にふさはしいではないか。
それから時代は変り、将軍は大政奉くわ
んして、明治の御代となつた。
明治三年、天皇は、この旗を国旗とお定
めになつた。そして人々は、これを日の
丸と呼んで居る。
からりと晴れた大空に、高くのぼつた太
陽。それが日の丸である。

三島由紀夫11歳の作文
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